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蜜蜂オヤジ。

第14章 タルト…官能の倒錯。

カケルとテルを
寝かせつけた桜さんが
リビングでくつろぐ俺のところにやってきた

『お父さん、カケルのグラブありがとうございました。それとケーキも…。あのお店のケーキ高かったでしょ?』
と桜さん

『いやいや、そんなことよりも楽しい誕生祝いだったね。桜さんのおかげでカケルも元気で素直な子に育っとるし…。』
俺は桜さんを労いつつ
桜さんの隣に座り直して
肩に腕を回した…

桜さんは
俺にもたれ掛かるようにして
『私もお父さんにお礼を言わないと…。お父さんがいらしてくださるから、私はこうして心がポカポカな1日のおしまいを感じることができるもん…。』

桜さんはそう囁きながら
俺の方を向いて
そっと瞳を閉じ
可憐な唇を半開きにする…

このしぐさは
桜さんからのキスのおねだりの
ポーズなのだ…

俺は自然に
桜さんの唇に唇を重ねた…。

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