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蜜蜂オヤジ。

第29章 年の始めに…。

『まったく父さんは、どんだけ母さんが好きだったのかなぁ… 母さんの命日の1年後にいっちまいやがった…。』

薫は
桜の片にそっと手をおいて
桜を労った。



あの大晦日の朝…

大作は
最期の瞬間を桜の上で迎えた…
大作は弾痕を桜の体内に
挿入したままで
射精の瞬間に…てんごくに昇っていったのだ



園子とを知る人間は
桜しかいない…
それが桜には誇らしかった…。


大好きな人の最期の瞬間を
独占できた幸せを
桜はきっと忘れないであろう…
そう桜の命が散る未来まで…。

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