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蜜蜂オヤジ。

第2章 転機は突然に。

俺の息子
寺山薫【テラヤマ カオル】は36歳。

大手の商社に勤務している。

もともと俺は
娘がほしかった。
俺自身が男ばかり5人兄弟の3番目という
一番ポジションどりが難しい立場で
育ったから
可愛らしい1人娘が理想だった…。

大事に育て上げて
ピアノやバレエやお花や料理を学ばせて…
将来
『おとうさん… 今までお世話になりました』
何て言われて
涙で前が見えない
花嫁の父を夢見ていたが
現実は甘くなかった。

しかし
志帆との間には
男ばかり3人の子供を授かった…。

薫はその長男だ。
俺は娘が生まれることを期待して
名前は女の子の名前を用意したが
ことごとく期待は外れた。

しかし
たまたま考えた名前が
男の子でも使える名前だったため
そのままつけてやった。

長男が【薫…カオル】
次男が【忍…シノブ】
三男が【海…ウミ】

今ではそれぞれが
結婚し独立して
わが家を出ていった。

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