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三角関係ときどき四角

第10章 怪文書が招いた悪夢と進展

馬鹿だ……私。


ひとつ屋根の下に住んでいる男女が
何もないわけ……ない。


少し考えれば分かることだけど
陵介くんを信じたかった。


陵介くんに声を掛けず
歩いてきた道を振り返ると
全てお見通しの様子を見せた竜介が
腕組をして立っていた。


「どーすんだよ」

「そんな急に決められないよ……」


ただ狼狽えるばかりで……


「バーカ。お好み焼きの話だよ。
関西風と広島風、どっちにすんだよ」

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