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道о明日に繋がる光

第4章 気づいた気持ち



夜のシフト
まだ 16歳だから
21時ごろに終わる


仲のいい先輩たちと
事務所でしゃべってたら
携帯が鳴った


颯汰くんからだった


いつもの時間より
早くて驚いたけど
とりあえず 出た


「もしもし」

『もしもし 雅ちゃん?』

「ん、どしたの?」

『別になにもないけど』

「えw」


“なにもないけど”

そっけない言葉に
少しドキッとしながらも
そっか、と笑い飛ばした


『なにかないと
電話しちゃいけないの?
それとも 迷惑だった?』

やっぱり いつもと違う
優しい颯汰くんとわ
違ってトゲトゲしかった


「ちょ…」


なんてゆったらいいか
わかんなくてあたしわ
黙り込んでしまった


『ごめんо』


それだけゆって
切られた電話


不安で仕方なかった


ばいと先を
とびだして
もう一度電話をかけた


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