道о明日に繋がる光
第4章 気づいた気持ち
力が抜けたように
地面にしゃがみこんだ
深いため息をついて
ゆっくり周りを見渡す
笑いながら
あたしの横を
通りすぎる人達
なにごとも
無かったかのように
気持ちを落ち着かせる
そのとき 電話が鳴った
「もしもしっ」
『あー さっきわごめん
全然気づかなかったわ』
颯汰さんの声が
かすかに震えてる
「どこにいるの?」
『いまわー…ちょっと』
普段なら忙しいんだなって
我が儘言わないように
わかったって
でも いまだけわ
そんなこと言えなかった
「会いたいのッどーしても
…会いたいよ」
込み上げる温かいもの
きっと安心と涙だろう
『わかった
迎えにいくから』
そうゆって
電話を切った
彼の切なくて優しい声
あたしー…о