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貴方の涙は俺が拭くから ON

第6章 スケッチブックに隠された秘密6 智



「は?」
「いや、・・・あの、・・・えーと・・そんだけ?」

「・・・何よ、もっと何か言って欲しいの?」
「・・・・・・いや、・・・いい・・・」

「変な人だね、ま、いつもだけど」
「・・・・・・」


何も言い返せない俺に 構うことなく
薄く笑ったニノが「お先」って帰って行く



手をひらひらさせる その後ろ姿を見送りながら
何だか無性に寂しくなったのは何故だろう




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