kiss & cry
第17章 not REC -my BD-
幾度となくお互いを求め合い、肌を重ね唇を重ね、
二宮くんが気絶するように眠りについたのは
空が白み始めた頃だった。
先ほどまでの妖艶な表情は影を潜め、
あどけない表情で寝息を立てる二宮くん。
俺はその寝顔を見つめながら、
ぼんやりと今日のことを思い出す。
A「・・・可愛かったなぁ。」
恥ずかしくて拗ねちゃうとことか、
酔ったらエロ可愛くなっちゃうとことか
今日っていう幸せな時間が、
最高の誕生日プレゼントになったよ。
N「・・・んぅ・・・・ふ、、 」
A「・・・くふふ、 」
むにゃむにゃと布団を手繰り寄せて
丸くなった恋人を見て思わず笑みが溢れる。
近くに放り投げてあった携帯を手探りで撮り、
起こさないようにその寝顔にシャッターを切った。
鼻先まで布団で隠れたその寝顔はまるで女の子みたい。
A「…待ち受け決定。」
携帯の時刻表示を見れば、もう朝と言っていい時間。
チェックアウトまでであれば4、5時間は寝れるかな・・・
A「おやすみ、お姫様。 」
二宮くんをそっと抱き寄せて、
ようやく俺も眠りについた。
*not REC-my BD- end