kiss & cry
第9章 xJ ナースのオシゴト
R.R...R.R...R.R...
J「にのー、携帯なってるけどいいの?」
N「ごめんごめん、…あー……。」
ここ数日、不在着信の増え続ける俺の携帯。
登録してないその番号の羅列は、
もはや暗記レベル。
鳴り止むまでディスプレイを眺め、
ようやく大人しくなった携帯を見つめながら
はぁ、っと溜息をついた。
J「なに?出なくてよかったの? 」
N「ん、いーのいーの。」
よくない。
ほんとは。
でもでたらより一層よろしくないんだもん。
J「・・・なぁ。今の、もしかして相葉くん?」
N「は!?いや、…相葉くんじゃ……」
図星も図星。
どんどん溜まっていく不在着信の正体は
相葉くんだった。
もごもごと吃る俺を肯定と捉えたのか、
今度は潤くんが大袈裟にハァ、と溜息をつく。
J「留守電に入れても着信残しても、
いっこうに折り返しがないって、
相葉くん困ってたぞ? 」
…いつの間に仲良くなってんだよ。
ほんと世の中のイケメンと全て
繋がってんじゃないかってくらい、
この人の交友関係は広いし、早いし
キラキラしてる。
N「…番号間違えてんじゃないの、
俺のとこには来てないよ。 」
もうこの話は終わり、とばかりに
潤くんから顔を背けメイクルームへと向かった。