 
Secret
第1章 幼少時代
ちゃん・・・・。
結城ちゃん・・・・。
頭の奥の方でそんな声が聞こえた。
あれ・・・???
私・・・・。
・・・・・・。
私って・・・誰???
眩しい・・・・。
目を少しずつ開けると・・・・・光が・・・・・・・。
「結城ちゃん!!・・・母さんッ!結城ちゃんが目覚ましたッ!!」
・・・・・・。
脇でそんな声が聞こえて直ぐに女の人が私の前に来て私の手を握る感触。
・・・・・・・。
少しだけ開けていた目をもう少し開けて私の直ぐ近くに居る女性を見る。
日に焼けた・・・綺麗な女の人。
「結城ちゃん??・・・・・痛いとこ無い???」
優しい話し方。
誰だろう・・・・。
ママかな。
身動きがあまりとれない中首を横に振ると直ぐにその女の人の脇に居た真っ黒い顔の男の子が私を見て慌ててナースコールのボタンを押した。
 
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