
Secret
第19章 心機一転
とりあえず保留という形をとり私はエレベーターに乗って1階へ・・・・。
すると、見覚えのある後ろ姿。
ビルの入り口近くにある喫煙所でタバコを吸う人。
//////・・・・・。
「あーー・・(笑)来たな???」
大好きな声・・・(笑)
涼が振り返って・・・タバコを消した・・・。
「うん・・明後日予約しておいた・・・(笑)」
涼は笑って・・・体を屈め手を握って・・・キスをしてくれる・・・。
「明後日楽しみにしてる・・・気を付けて帰れ???(笑)」
「うん・・・////」
すると・・・エレベーターのボタンが光ったのが見えた・・・
「あ・・・じゃぁ・・行くね(笑)」
名残惜しいけど・・・涼は優しく笑って私の手を離した・・・。
振り返らないようにしてビルを出て・・・・
はぁ・・終わっちゃった(笑)
でも明後日また逢えるし・・・(笑)
マスクをしていつもの道を歩いた・・・。
今日は電車で帰ろうーー・・・
そんな呑気な感じで私は大きな交差点で信号待ち・・・。
すると・・・・
道の向こう側の大型ビジョンが・・・・・画面が直ぐに切り替わって・・・・。
・・・・・・・・ッ?!
信号が青なのに・・・私は足が動かなくなった・・・。
大型ビジョンの中に居たのは・・・
三木・・・。
『三木さんッ!!奥様とは離婚されたというのは本当ですかッ??』
・・・・・・・・・。
血の気が引いた気がした。
画面の右上には・・
『橘結城の元夫、保釈』
そう書かれ・・・
画面の中の三木は弁護士のような男と一緒に並び・・
頭を下げた。
『三木さん、奥様の結城様に対しての暴力は日常にあったんですかっ??』
三木は頭を下げ・・・
『彼女とは本日離婚をいたしました・・・彼女の今後もありますのでその件は控えさせて頂きます・・・』
・・・・・・。
