
Secret
第22章 フェス事件
「結城ーっっ!!まだ??今日は化粧しなくて平気だからーーっ!!」
美佳の声がリビングから聞こえるけど・・(笑)
どスッピンなわけにはいかない(笑)
今日は明日に控えたショーの最終チェック日。
メイクも現場でしてもらえるからしなくてもいいと言われたけど(笑)
「結城ーーーっ!!もう十分だから早く行くわよ!!!」
下地クリームを塗っただけなのにッ・・
美佳に首根っこ掴まれて引きずられた(笑)
「わわわっ!!ちょっと待って待って!!」
「もう待てないー!!(笑)もう行くわよ!!」
美佳は私のバックを持って・・自分の大きなバックを抱え・・
私は略引きずられるようにして部屋を出た。
「もぉー・・下地塗るだけだったのにーー・・」私が言うと・・
美佳はゲタゲタ笑って・・
「帽子被ってマスクしてな!!大丈夫、そんな変わんないから(笑)」
うー・・・。
一緒にエレベーターに乗り駐車場へ・・・。
「ねぇねぇ、今日さー・・凛さんは来ないの???(笑)」
「凛さん??あ・・・、あー・・・凛さんねー・・」
美佳は少し困った顔をし携帯を見る・・。
??????
「凛さん、・・今回の仕事は辞退するって連絡あったんだー・・」
え・・・。
辞退??
「なんで??・・・」
美佳は首を傾げ・・
「まぁ、・・前も断られてて今回やっと出てくれるかと思ったんだけどさー・・(笑)事務所の方から断りの電話が来たー・・」
そうなんだ・・。
逢いたかったのに・・残念・・。
駐車場に着き一緒に美佳の車の方へ・・・。
