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第27章 達也




予約は13時。





いつも通り10分前にビルに入った私。





はぁ・・・。






気が重いな。






エレベーターのボタンを押すと・・・・







カタン・・・。






私の背後で人の足音。








エレベーターの窓に映る私の後ろに立つ人は・・・







・・・・・・。







「この前はどうもッ!!!」







振り返ると・・・







「淳君・・・・。」







あの日・・・凛さんとどうしたのかな・・・。







ぽーーん・・・。







一緒にエレベーターに乗ると淳君は10階を押し壁に寄りかかった。







「お前今日達也だろ?」






さ・・・最近この人のお前呼ばわりに馴れては来たが(笑)






本当に口悪いよな・・・(笑)







「そう・・・(笑)淳君は忙しいの?」







淳君はニカッと笑って・・・







「お陰様でッ!!!・・・・ってかお前園田に気を付けろよ?」







園田???







って・・・堂本さんの後に受付してる人???







「園田に気を付けろって???」







「アイツ能無しだから!(笑)達也がお前の担当で入りたいってお願いしたのを鵜吞みにして達也の言うとおりにしてるバカ!」






ば・・・・。






バカッ?!







「そんな風には見えなかったけど・・・・」







淳君は私の方を見て・・・







「アイツ俺の弟の階の受付担当だったから!(笑)弟に聞いてるから確実ッ!」






やっぱりそうなのっ??!!







10階に着くと・・・淳君はニヤッと笑って私の頭に持ってた本をポンッと置くようにして当て・・・







「あぁ・・だから気を付けろよ?(笑)」








そう言って・・・奥のオフィスに入って行った・・・。











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