
Secret
第27章 達也
「いきなり申し訳ございません・・・(笑)うちでというのは・・・うちの会社でという意味です・・・」
はっ・・・・
へっ?!
OHでっ?!
「え・・・だって・・・女性はいないって・・・・。」
堂本さんはそんな私の反応を見て少し笑い・・・。
「実はそれが最近問題で・・・(笑)社長は私の父なんですが・・・企業パーティーなどで一緒に行くのが常に涼や淳や・・・男性スタッフのみだったり・・(笑)華が無いと社長が言いだしていまして・・・」
・・・・・・。
「でも・・・・私は・・・・」
年内しか・・・。
堂本さんは笑って・・・。
「年内だけでも構いません(笑)普段はオフィスで雑務などこなしていただいて・・・・」
え・・・え・・・・。
ぇえええっ?!
「オフィスって・・・あのカウンターの向こう側のッ?!」
涼がいつも入って行く部屋ッ?!
「(笑)・・・はい・・・うちの10階は一番忙しいチームが入ってますので・・・涼や淳や一樹は毎晩遅くまで残業をしております・・・もしそのフォローをしていただければ彼らもかなり助かるかと(笑)」
しかも彼らと働くのッ?!
「え・・・・っと・・・あの・・・・」
なんか・・・意味が分からないんだけど・・・。
堂本さんは笑って・・・
「もし可能であれば、結城様には従業員用のマンションもご用意させていただきますし・・・お給料は・・・」
えっ!?えっ??????
なんか追いつかない!!!
「実は達也は今月いっぱいで退職予定なのでもう有給にさせますし・・・(笑)お時給は・・・」
えっ?!
アイツ辞めんのッッ?!
「ちょっと待ってくださいッ!!!」
堂本さんは顔を上げて・・・
私の顔を見て笑った・・・。
・・・・待って・・・って・・・いうか・・・・(笑)
「お時給は・・・」
無視ッ?!(笑)
