テキストサイズ

Secret

第1章 幼少時代








男の子は大きな庭の端っこにある花壇の前に行くと私の手をギュッと握った。








「結城ちゃん・・・・僕の所に来ればいいのに(笑)」









・・・・・・。








「・・・お兄ちゃんは何処に住んでるの??・・・・」









私が聞くと男の子は私の目をじっと見て・・・・・笑った。










「海がきれいなところ(笑)スッゴイ遠いけど結城ちゃんも何度か来たことあるんだよ(笑)」









私行ったことあるんだ。








「お兄ちゃん、・・・遠くに行っちゃうの???」









「・・・・うん、来週帰るよ(笑)・・・・」









帰っちゃうんだ。









「ね・・・、一緒に帰ろう??(笑)一緒に帰って・・・・・」









お兄ちゃんは私に向き合う様にして両手を掴み・・・言った。









「・・・一緒に帰って・・・・大人になったら・・・・・・。」









・・・・・・・。









「大人になったら・・・僕と結婚しよう(笑)」

















ストーリーメニュー

TOPTOPへ