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ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵

第9章 伯爵とスパイ


「え――――…実家に…ですか?」


私は上司からの電話に体をビクッと固くさせた


『あぁ、もう数か月帰っていないだろ?息抜きと思い実家に顔を出しなさい』


「はあ…そうですね」


うれしい心づかいだとは思うのだが…


私は何故かテンションが下がった


『では、ご実家には私から連絡を入れておくからね』


「はい――――…お手数をかけてしまい申し訳ありません…」



通話の切れる音がしてから…私もスマホの電源をOFFにした


――――…実家なのに…実家ではない気がする


上司に帰ることを進められ…


上司が私の両親に帰ることを伝える――――…


本当の親子間ではそんなにややこしいことはしないと思う


親子の間に…上司が入り…事を進めていく




胃が…痛いな…



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