テキストサイズ

and you

第2章 not yet  S×O




O side



俺は知ってる。

翔くんが俺のことを好きだってこと。

もうずいぶん前からだよね?
いつからか思い出せないくらい、
翔くんはきっと俺のことを好きだった。

愛しそうな目で俺を見てるくせに。
そわそわと俺の視線を気にするくせに。



でも、まだ。
まだ翔くんは俺にそれを伝えてこない。


ねぇ、翔くんまだ?
俺が気がついてないと思ってるの?

確かに鈍感かもしれないけど、
でも翔くんのことなら分かるよ。

だって…。






5人の仕事での楽屋。

相葉ちゃんは前の仕事が押してて、
ニノと松潤はメイクに行った。


部屋には翔くんと二人きり。

翔くんが新聞紙を捲る音だけが
静かな楽屋によく響く。


「ねぇ、翔くん。」
「んー?どうしたの、智くん。」


返事はしてくれるけど、
顔は未だ新聞紙に向いたまま。

興味のない素振りを貫き通している翔くん。

いつもそう。
いつもプライベートだとどこか素っ気なくて。

…俺のこと、好きなくせに。


それが何だか気にくわなくて、

「翔くんってさ、彼女いないの?」
「ぶっ、何急に。どうしたの?」


飲んでたコーヒーを吹き出しそうになってる。
目は点になってて、
そこでやっと俺の方を向いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ