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ただ今嫉妬宮発動中!

第1章 嫉妬宮その1~N×A



……言ってしまった後で。


まーくんが、ずっと固まったまんまオレを


見つめてるから……


恥ずかしくなって、慌ててまーくんから

目を逸らした、その瞬間。





A「……ごめん」





まーくんのその一言で、今度はオレが


動けなくなった。






N「……そ、だよねぇ。変な事言ってごめ……」



小さい声でそれだけ言えたけど。


まーくんの突然の大声に遮られた。




A「違うっ!」




思わずビクッとしたオレに、まーくんは続けた



A「そのごめんじゃない!ってか、えーと
  えっと……オレ、和くんにまさか、その
  あの……好きって言ってもらえるなんて
  思いもしないじゃん!?本当に本当なの?」



目の前でテンパってるまーくんに、オレは


どう受け止めてもらえたのか分からない。


N「…………」



A「オレの事……本当に?」



まーくんが、念を押すようにもう一度聞いてくる


から、黙ってコクンと首を縦に振った。




次の瞬間、目の前にいたまーくんが一歩踏み出して


オレはまーくんの身体に引き寄せられていた。


!?


なに?


なにが起きた!?





頭が今度は、完全にパニックになったオレは


一瞬この状況が上手く飲み込めず、顔から火が出て


るんじゃないかってくらい、熱さを感じる中で


まーくんに、抱き締められてるって

  
数秒後にようやく理解出来た。





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