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ただ今嫉妬宮発動中!

第2章 嫉妬宮その2~N×J



和也side


オレ達は、母親の腹の中にいる時から、

ずっと、ずっと一緒にいるから……

いや。

もしかしたら、母親の腹の中に入る前から

ずっと一緒にいたのかな?

だから、同じ世界に同じように、産まれてきた

のかもね?

同じ父親と母親を、空の上から

手を握ったまんま共に選んでさ。 

一緒に、この世に生を受けたのかもね。

そうやって。

産まれてから

当たり前に、いつも隣にいるのが普通の事で。

自分と同じ遺伝子を持つ片割れ。

同じ血が身体に流れてて。

引かれ合うのは、自然な事じゃないの?

だって、だれにも渡したくないのよ。

産まれた時から、僕だけの潤なんだから。

誰にも触って欲しくない。
 
僕だけが、潤にあんな事していいんだから。

潤だってそうでしょう?

オレはね。

オレの全ては潤だけのものだから。

潤がいれば、何にも欲しいものなんてない。

オレの全ては潤で満たされる事で

生きてるって感じる事も出来るから。

だから、潤にもいつもそうであって欲しいのよ。

愛しい双子の片割れ。

オレ達は永遠に……

なんて思っていたのにね……

オレ達を邪魔する奴らが最近は特に

うざくて……全くもう

どうにかしなきゃね。













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