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ただ今嫉妬宮発動中!

第1章 嫉妬宮その1~N×A



ごちゃごちゃと思考を巡らせながら


気付けば、歩いて駅まで来ていた。


本当なら今頃さ。


隣にはアイツがいて、ふざけてバカ言って


笑いながら帰ってたであろういつもの帰り道に。


周りのザワザワ煩い人混みの中。


急に。


本当に急にね……


泣きたくなっちゃったのよ。


オレ、どうかしてる。


何なのよ?マジで。


情緒不安定なの?


若干、そんな自分に自分で引きながら。


泣いてないけど、左腕の袖口でグイッと


両目を擦った。


………………。



我ながら女々しい。


バカみたい。


こんなオレ。


普段はさ。


本当に、自分でもたまに何でかな?って


ちょっと思う時があるくらい


他人に興味はない。


かと言って、自分にもさほど興味はない。




オレの中で大部分を占めてるのは、


アイツなんだ。


やっぱり。


「相葉雅紀」……まーくん。


あんたなんだよ。


こんなたくさんの人混みの中で今想う事が


ある。


世の中に、こんだけたくさんの人間が


溢れ返ってるけどさ。


そりゃ、誰が見ても可愛い、美人な


女の子だって、いっぱいいっぱいいるよ?


………………。


だけどさ。


オレの頭の中は、相葉雅紀でいっぱいで。


いっぱいで。いっぱいで。


メンバーだけどさ。


それを置いても、ずっと親友だけどさ。


オレは、オレはね?





あなたが大好きすぎて、仕方ないのよ。









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