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さちこのブラック企業体験記

第2章 ブラックというか、もはや犯罪だよね?

≪2章 あとがき≫

この会社は、私が何もしなくても(社会保険事務所に内部告発的なことをしなくても)結果的には倒産したと思います。ただ、私の言動が原因で多少倒産時期が早まった、というのはあるかもしれません。

私は辞める前、当時一緒に働いていた事務員の女の子に、

「この会社絶対ヤバいよ、近々潰れるよ。転職したほうがいいと思う。一緒に辞めない?」

と誘いました。内部告発する意思があることは隠していましたが、退職はさすがに隠せないので。しかし、彼女は、
辞めない、という選択をしました。年下だったけど、私よりも長くその会社で働いていた子だったので、会社への愛着等、辞めづらかったのかもしれません。当時、社内に彼氏もいたようですし。

しかし結局、会社は倒産。
最後は、働いたのに給料が払われず、1ヶ月丸々ただ働きになったそうです。
会社から一斉に人が辞めたら困るから、誰かが【人身御供】的な役回りで残ることになるのかな、私だけ先に脱出して申し訳なかったかな、とも思ったのですが、私は【自己都合】退職で、失業保険に3ヶ月の給付制限がかかり、彼女は【会社都合】退職で、給付制限なく失業保険がすぐもらえたようなので、まぁ、彼女の選択も間違っては無かったのかもしれない、とも思ったりしたのでした。

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