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Our Destination

第8章 激情の渦の中で、輝く君を見た

「じゃあ、とりあえず乾杯!」
「乾杯!」
玲佳ちゃんと乾杯して、ビールを流し込む
「あぁ〜!ライブ後のビールうまいなー」
「そうだね!」

「玲佳ちゃんはあのバンド前から好きなの?着てるTシャツ5年前のツアーのだから…」
「うん、そうだよ?ずっと好きで行けるライブは行くようにしてる」
「そうなんだ!まさか、玲佳ちゃんとあそこで会うとは…」
「普段はあまりこういう話しないからね…。それに私ライブハウスだと感情むき出しになっちゃうんだけど、普段はなんか恥ずかしくてそういうのできないからみんなに見られるの恥ずかしくて…」
「だから今日も俺を見つけて避けてたんだよね?」
「避けてたと言うか…うん…ごめん…」
「謝らないでよ!責めるつもりはなくて…普段見せてない姿は恥ずかしいよね…」
「そうだね…すごい言葉で煽ったりしてるから引かれる気がしたし…よりによって見つけたのが悠輔くんだったから…」
「えっ…?俺だから…?」
「あっ…あの…最近お昼とかも一緒に食べるから…雰囲気違うって思われたらやだなーと思って…」
玲佳ちゃんが少し焦ったように見えた
どうしたのかな…

「そんなことで引くなんてないよ、さっきも言ったけどほんといい顔しててかっこいいなって思ったし、同じ趣味ってことだから更にいろいろ話せるし!」
「ならよかった…。たしかにそうだね、共通の話題になるもんね!」
玲佳ちゃんが笑顔になった

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