
Our Destination
第9章 きっと私、あの頃には戻れない
11月のある土曜日の深夜
もうすぐ日付が変わろうとしていた
出先から戻り、ソファに座る
「はぁ…びっくりした…。すごい1日だった…」
思わず独り言が出てしまう
今日、中学時代から好きなバンドのライブを見に行っていた
5年前、初めて見たときのTシャツを着て本気で楽しむつもりで、ダイブモッシュ上等のスタイルで行って、実際にした
普段は恥ずかしくて感情を出せない私でもライブハウスでは素直に感情を出して騒げる
知り合いは誰もいないと思ってたから
でも、悠輔くんがいて全部見られてた
リフトされて煽ってる姿も、「こいよ!」と叫んでる姿も…
ただ、そんな私を見たのに「いい顔してた」って言ってくれて、ふたりで飲みに行っちゃった
遅くなったからと送ってくれて、おごってもらって、帰り際には「また玲佳ちゃんの料理食べたいな」とまで言われて…
「これ、夢じゃないよね…?」
自分に言い聞かせるようにまたつぶやく
だって、信じられるわけがない
あんなに叫んでた私をいい顔してたとか、またご飯作ってほしいとか…
そんなこと言われるわけないのに…
というより、そんなこと言われたら…
私勘違いしちゃうよ…?
もうすぐ日付が変わろうとしていた
出先から戻り、ソファに座る
「はぁ…びっくりした…。すごい1日だった…」
思わず独り言が出てしまう
今日、中学時代から好きなバンドのライブを見に行っていた
5年前、初めて見たときのTシャツを着て本気で楽しむつもりで、ダイブモッシュ上等のスタイルで行って、実際にした
普段は恥ずかしくて感情を出せない私でもライブハウスでは素直に感情を出して騒げる
知り合いは誰もいないと思ってたから
でも、悠輔くんがいて全部見られてた
リフトされて煽ってる姿も、「こいよ!」と叫んでる姿も…
ただ、そんな私を見たのに「いい顔してた」って言ってくれて、ふたりで飲みに行っちゃった
遅くなったからと送ってくれて、おごってもらって、帰り際には「また玲佳ちゃんの料理食べたいな」とまで言われて…
「これ、夢じゃないよね…?」
自分に言い聞かせるようにまたつぶやく
だって、信じられるわけがない
あんなに叫んでた私をいい顔してたとか、またご飯作ってほしいとか…
そんなこと言われるわけないのに…
というより、そんなこと言われたら…
私勘違いしちゃうよ…?
