彼の愛は重い鎖のようで、
第2章 友達の定義
「……それに一輝くんにちゃんと言っておかないと、あとが怖いよ?」
こちらを見つめる希帆の顔はあの時のことを思い出しているかあまり芳しくない。
以前も似たようなことがあったのだ。
高校時代、私に告白をしてきた人がいた。
しかしその人には彼女がいて、その事実を知った彼女の怒りの矛先が全てこちらに来たという、ありがちな話だ。
あの時は、靴を隠されたりして嫌がらせも受けていたがクラスも違ったため、さほど気にも止めていなかった。
そのため、一輝にも伝えてなかった。
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