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相沢さんは4階の可愛らしいものがたくさん売ってる雑貨のお店で髪飾りを見ていた。
バレッタやヘアピン、可愛らしい飾りがついたヘアゴムなどがある。

「どれが良いかな？」

相沢さんも困り果てている。
美奈も純と双子なだけにセンスは良いが、相沢さんも負けず劣らずセンスが良い。
俺はストレートに口にした。

「美奈は相沢さんからもらったものなら何でも喜ぶと思うよ。相沢さん、センス良いし。」

相沢さんは首を横に振る。

「私は美奈ちゃんにプレゼントをした“こと”じゃなくて、プレゼントした“もの”で喜んで欲しいの。」

俺は心底、驚いた。
相沢さんはそこまで考えていたのだった。
プレゼントするという行為ではなくてプレゼントされたもので喜んで欲しい…。
俺は感心してしまった。
そして、相沢さんと別れてまた歩き出す。
するとスーパー内のイベントホールに人盛りが出来ていた。