テキストサイズ

地味に甘い君

第33章 祝!二人旅スタート!


「会長の息子さんは?継がなかったの?」



ヤマト君は不思議そうに俺を見る。


「あ~!叔父さんは全く違うタイプの人で――――…破天荒な人でねぇ…

有名なカメラマンでもあるんだけど…“曽根 大地(ソネダイチ)”って知ってる?」


チラッとヤマト君を横目で見ると少し考えた顔をして、「あっ!」と、閃いた顔をした!


「過激なアート写真を撮る人?この前…駅前の大きなビルに写真が貼られてた…何かのイベントの告知だったような…」



「そ、そのカメラマン!――――じいちゃんと全然考え方が違ってて…ま~僕の母さんもそうだけも…芸術面が勝ってて…二人たとも後は継がないって…分かってたんだろうね…でも、純弥さんが興味あるって分かって――――…って、そんな流れかな?僕も少しは候補には上がったんだろうけど…

僕…昔は他力本願の無気力全開お子様だったからね…おじいちゃんも心配してたんだ!」



「どんな…子供だったんだよ…」


――――どんな子供だったかと言われると…


酷いグス人間って感じかな…?







ストーリーメニュー

TOPTOPへ