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「…逃げるようにこっちに来たので。
きちんと解決するべきでした…。
誰を信用していいかもわからなくて…。
でも、私のせいで佐山さん巻き込んでしまって…。」

「そっかそっか。星羅ちゃんは、ずっと戦って来たんだな。1人でも戦って来たんだな。
偉いぞ。よく頑張った。
悪いけど俺、迷惑だなんて思ってねぇよ？
…で、このままじゃ良くない。
だから、あとは俺に任せてくんね？」

「…え？」

「今の星羅ちゃんは、身体も心も疲れちゃってる。星羅ちゃんが1人で背負うには大きすぎるくらいの荷物を持ってたわけよ。
だから、今はその荷物を降ろして休憩する時間なわけ。仕事も休憩時間ないとやってらんないでしょ〜？」

「…いえ、でも…。
これ以上迷惑を…。」

「大丈夫！こっち関係に詳しいヤツいっから。
すぐ何とかしてくれる。
だからそれまで嫌じゃないならここにいな。」


星羅ちゃんは静かに頷いてくれた。
あとは俺が動こう。
出会って数回の女にここまですることもないのかもしれねぇ。
けど、どうしても。
あの日見た悲しい笑顔を
何とかしてあげたいという気持ちの方が
俺には大きかった。

ある程度のことは今日やるか。
早い方がいいしな、こういうことは。