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偏西風

第2章 オーロラタウン

スタンドを辞めて、友達の紹介で、新宿のピンサロの黒服になった。

友達は40過ぎの「表の顔は、売れないギタリスト」。
でも、その店では、女の子のメンテナンスをさせれば天下一品、と太鼓判を捺されていた。

メンテナンスというのは、この業界によく居る病んだ女の子を慰め、働く意欲を回復させるような仕事らしい。

客の薄汚いアレを舐める仕事だ。
メンテナンスもそりゃあ、必要にもなるだろう。

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