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僕らのらんど

第6章 デスゲーム

今日は最悪な誕生日だ。

朝から変な男に絡まれるし、知らない女にいきなり告白されるし、わけのわからないゲームに強制参加させられるし…。

「一体なんなんだよ、これは…」

オレはスマホ画面を見て困惑した。
スマホ画面には高校の制服を着たオレと同じ格好をしたアバターと名前が表示されている。

【風早ひなた レベル20 剣士】

こんなのインストールした覚えないのに、どうしてオレの名前が…。

いつのまにかオレのスマホは『LAND』というアプリゲームに支配されていた。
ホームに戻ろうとしてもアプリ画面から切り替わらない。シャットダウンすらできない。

まさかアカウントを乗っ取られた?
レベル20って、剣士ってなんだよ。
RPGゲームか?

スマホがこのアプリに支配されてから数十分経つが、何も始まらない。
ゲームすらもできないなんて終わってる。

仕方ない…。
めんどくせーけど、帰りに携帯ショップに行って修理に出すしかないな。

オレはため息を吐きつつ、スマホを制服のジャケットに入れた。
朝から変な男に絡まれ、知らない女に告白されたせいで、転校初日から大遅刻だ。

オレは『馬飼高等学校』と書かれた学校の門の表札を見つめた。父親の転勤で東京から大阪に越してきたオレは、今日からこの馬飼高校に通う。

「まかい、って読むんだよな…」

あっちの魔界じゃないことを祈る。

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