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僕らのらんど

第9章 それぞれの想い

僕はアキラ。
農家の息子で、普段は畑仕事をしていた。
だけど覚えてるのはせんべい布団のある自分の部屋とトシヤのことだけ。

この世界は仮想世界で死んだらログアウトするって言ってたけど、だとしたらトシヤとヒロキさんは現実世界で生きてるんだよな。

生命体エネルギーがなんちゃらって言ってたけど、だとしたらログアウトした人たちにまたログインしてもらって協力してもらえばいんじゃね?って思ったけど、あの虎生って奴はれんじの次に関わりたくないタイプだから言うのはやめといた。

「ひなたくん、行っちゃったね…。無事にログアウトできたかな…」

まあやさんが心配そうに呟く。
さっき初めて喋っただけなのに心配されていいよな、イケメンは。

てか、そのイケメンひなたくんが居なくなってから、微妙にあちらのお仲間さんは元気がない模様で…。

特にまりって人。
隣にいる男と揉めてるみたいだけど大丈夫か?

「けっこう人が減りましたね」

月影が周りを見回す。
結局残ったのは、僕たちのチームとひなたくんチーム、れんじチームと他数名だった。

「みんな聞いてや! 最終決戦に挑むのは、お前ら23名だけになった。言っとくがこの先のモンスターはレベルが高い。90レベルのモンスターばかりや」

マジかよ…。
全然レベル足りないじゃないか!!

「さすがにすぐ死んでもらっては困るわけや。そこでだ。レベルの低いやつには、地下迷宮でレベル上げをしてもらう!」

「えっ…そんなことしてる時間あるんですか?」

月影がすかさず質問する。
確か今から3時間後に隕石落ちてくるとか言ってたもんな…。

「大丈夫。仮想世界と現実世界の時間の流れは全く違うの。こっちの一日は、現実世界では10分なのよ」

白衣を着たメガネの女性が教えてくれる。
ひなたくんが「つくし先生」と呼んでいた。

マジか…。
てことはこっちでは一週間くらい経ってるけど、現実世界では1時間10分くらい?
それでもタイムリミットまで二時間もないじゃないか!!

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