ドSメイドは基本普通の子
第26章 騎士たちの緒戦!
“守る”
“ブザー”
“鞄”
早島は走りながら頭をフル回転させる!
“黒い悪魔”が二人を襲い、和歌子を連れ去った――――…
スタンガンで気絶させれば…和歌子を抱き抱え移動は可能だ!
しかし、通りに出れば人目につく…
ならば――――…と、近場で安易に占拠できる場所…
“和歌子のアパート”
早島が出した答え――――…
「和歌子!!」
早島は全速力で和歌子のアパートに向かった!
そして、早島の足にかかれば数分もしないで和歌子のアパートが見えてきた!
この距離なら、細身の和歌子を抱え…人に見られずに運び込める!
最悪だが――――…いて欲しい!
そう願う早島だった!
と――――…次の瞬間!
アパートの中から、けたたましい警告音が聞こえ!早島の体が一気に熱くなった!
“守る”“ブザー”
の意味がパッと頭に浮かんだ!
「防犯ブザーか!!」
しかし、数秒鳴ったブザー音はピタリと止み…
アパートは静けさを纏う…
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