二人のキセキの物語 MN
第30章 クリスマスの二人2 ニノ
2-3
「すみませーん。そろそろお開きの時間になりまぁす」
時が止まったように感じたのは ほんの刹那
次の瞬間
打ち上げの終了を告げる声が会場内に響き
フリーズしていた時間が 再び流れ出す
夢から覚めたように 周りの音が聞こえ始め
みんなが動いてる様子がわかる
「あ・・、」
潤くんがチケットに目線を落としたのに合わせて
俺も潤くんの手元を見る
でも、それはほんの一瞬で
「これ、誰か要らないかな?美玲には悪いけど、俺当分行けそうにないから、さ」
「え・・・・・・」
それが・・・
今、言おうとした事・・・?