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二人のキセキの物語 MN

第30章 クリスマスの二人2 ニノ



チケットを無造作にポケットに突っ込むと
何事も無かったかのように 潤くんは行ってしまった

確かに 潤くんには潤くんの事情があって
自分の事を恋愛対象に見てももらえない人を誘うのは 難しいかも知れない
もしかしたら 二人で出かける事自体 何か差し障りがあるのかも知れない

だけど、だからと言って
いきなり俺にチケットをくれようとするのは
いつも細やかな気遣いをする潤くんらしくない気がする

もしかしたら さっき俺が片想いだって話をしたからかな
だとしたらそれこそ 気を遣わせちゃって申し訳なかったな


俺は・・・
俺の方こそ 好きな人を
二人で遊びに、なんて誘うわけにはいかないのに




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