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二人のキセキの物語 MN

第34章 クリスマスの二人6 ニノ



掴まれた腕に潤くんの体温を感じる
そんな筈無いのに
そこが熱を持ったように熱くなる


「あの・・・」
「送るから」

「・・・・・・」
「・・・友達置いて 俺一人帰るワケねーじゃん・・・」

「・・・・・・」


あぁ、そうか
潤くんにとっては 告白されてフッた相手も“ 友達 ”のままなんだ
何も無かったように振る舞うのが潤くんの優しさなんだ

そうだよな
モデルやタレントの女の子達とは 
フッた後でも顔を合わせる事があるんだろうから
いちいち気まずくなってたら仕事にならない

その為にも ハッキリとした断りの言葉を
言わない様にしてるのかも





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