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二人のキセキの物語 MN

第36章 クリスマスの二人8 ニノ



さっきの車の中
俺の告白を聞いたくせに
潤くんが何も言ってくれない、と思い込んでた俺は
それが潤くんの優しさだから、って
自分に言い聞かせながらも
やっぱり返事を貰えない事に引っ掛かりを感じて
態度も言動も ぎくしゃくしちゃってた


それと同時に感じたのは
俺は今まで 自分の気持ちに区切りをつける為に
告白しようと思って来たけど
それって 結局 自分の都合しか考えてなかったんだな、
って事

潤くんが返事をくれないのは、
“ そんな言葉 聞きたくなかった ”って意味なのかも、って思うと
我を通す事しか考えなかった自分を 殴りたくなった




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