二人のキセキの物語 MN
第39章 始まりの二人2 ニノ
そして、次に聞こえたのは
『ニノ・・ど、どうした・・・?』
明らかに戸惑ってる潤くんの声
そうだよね、潤くんがスマホ忘れた事に気づいて無かったら
俺は 連絡もせずに突然来たヤツって事になる
しかも午前中にはあんな会話したばかりなのに
友達と居るとこ邪魔したくなかったし
下まで取りに来てくれる?って訊いてみたけど
潤くんの返事は 上がって来てよ、と言うもので
すごく嬉しいような、
それでいて 逃げ出したいような
何だか複雑な心境でエレベーターに乗った