二人のキセキの物語 MN
第49章 遠距離の二人1 カズ
1-1
正直言えば 全然痛くなかったわけじゃないけど
潤くんの、俺への扱いは とても優しく
過剰な緊張は自然と解れた
潤くんの腕の中
汗ばむ額にかかる前髪を掬い上げられて
そのままじっと見つめられる
「何・・・?///」
「前髪あげると幼くなるなー、と思って」
「そ・・かな」
「高校生ぐらいに見える・・・ふふっ・・・」
「潤くん 自分が年下なのに拘ってるよね」
「年下じゃねーよ、タメだつってんだろ」
「でも誕生日は俺の方が早いもん」
「2ヶ月ちょっとなんて変わんねーよ、って。この会話前にもしたぞ」
ふふ・・って笑ってると
むに、とほっぺたを摘まれる