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二人のキセキの物語 MN

第55章 背中合わせの二人1 カズ



坊主になった俺と反対に 髪がちょっと伸びた潤 

何だか身体の厚みが増したみたいで
精悍で男らしい印象になってる

思わず見惚れてしまって


「どうかした?」
「あ・・・ううん・・久しぶりだな、って思って・・・」


「荷物これだけ?」
「・・あ、うん」


日本人離れしたくっきりした男前の顔に
濃厚なチョコレートみたいに甘い潤の声

あぁ、日本に帰って来たんだなぁ・・・
なんて、変なとこで納得したりして

一瞬遅れて返事をする俺に 潤が優しく笑う





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