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二人のキセキの物語 MN

第55章 背中合わせの二人1 カズ



「明日・・仕事だよね?朝早い?」

俺がそう訊くのと同時に 
潤からも 声が掛けられる


「今日・・泊まって行ける?」

「・・・・・・」
「・・・・・・」


左ハンドルを握る潤の手に そっと手を重ねると
すぐに恋人繋ぎで指を絡められる


「潤がいいなら・・・泊まりたい・・・」


潤が真っ直ぐ前を向いたまま
絡める指に ぎゅっと力が入れられ

車のスピードが上がった






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