青色と黄色の短編集
第1章 命の恩人はすぐそばに
「じゃあさ、死ぬ前に俺のお願い聞いてよ。」
「え…なんですか…?」
「俺に抱かれろ。」
「へっ…?」
俺は初めて彼に対する気持ちを彼に伝えた。
こんな日が来るとは思っていなかったが
彼はもうすぐ死ぬらしいので
もう伝える機会はないなと思った。
「流石に気持ち悪いか…(笑)」
「…びっくりしました…」
「アンタ男にモテるだろ?」
「まぁ…告られたことはありますけど…」
「で?お願い聞いてくれる?
どうせ自分は必要とされてないとか思って
死のうとしてるんだろ?」
「…そ、そうです…」
「俺は人の生き死にに興味はないから
引き止めて欲しくなけりゃほっとくけどよ、」
「………」
「どうせ死ぬなら俺の役に立ってからにしな?」
「分かりました…」
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