テキストサイズ

月の木漏れ灯図書館

第20章 死神と魔女

死神も魔女もいつも独りでした。
生まれた時から死神は死神で、魔女は魔女です。
だから探していました。
自分じゃない誰かになる方法を。

死神でも魔女でも、そんな方法は知らなかったのです。
周りから避けられ、言葉も交わせられず、いつしか言葉を忘れてしまいました。

それすらも忘れ、それでも、探し続けました。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ