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月の木漏れ灯図書館

第8章 八月のことのは

夏休みが酷く憂鬱。
課題も、誰かと遊ぶことも、バイトすることも。

蝉時雨が降る中遠くを見つめていた、そんな午後。

俺は、どうせ永くない。

そんな中みつけたアイツ。

夏城悠真。

暑い中公園で読書。しかも音読。

“終わりなんてない。もし終わりがあるとしたら、誰かを想わなくなった時だ。

人が人を想わなくなった時、自分の世界は終わる”


ーーどうでもいい

どうせ、無意味だ……


その時、俺の世界は廻り始めたんだ。


少年幻想物語。

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