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『ま゜』

第2章 魔界街

《私は魔物じゃない》

 打ち込んで、違和感を感じた。理由は、ここ最近、そうとは言い切れない自分に、気が付きはじめたころだった。

 男は、携帯電話を覗きこむ。

「ふむ……あんた、魔物じゃないだ? どう見ても、我々とは……」

 なぜか点滅しながら、裸になった。

 どうやら、敵に触れたようだ。

 水戸さんは、教えてあげようと、指を差す。

『じ`ゅ*う`た"い゜(後ろにたくさん、攻めてきてます)』

「は?」

 男はカラカラカラという音たて、骨になった。


【GAME OVER】

 世界が暗くなり、宙にその文字が浮いた。

 水戸さんは、ただ呆然と立ち尽くした。

(ここは、なに?)

 そう思った。ちなみに水戸さんは、喋れないだけで、言葉はわかる。

 しばらくすると、看板ほどの大きさで「魔界街」と文字が浮かび、PLAYER1、PLAYER2と出た。


 すると……


“これ、そこの動く屍よ……………………知らん顔をするな、お主しかおらんじゃろ………………そう、あんただ”

 どこからともなく聞こえてきた声に、遊び相手だと感じた水戸さんは、大きく手を広げて、自分をアピールした。

“いや、わかるから。あんたが、そこにいるの見えてるから。あの、とりあえず、私の言うことを聞きなさい”

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