テキストサイズ

『ま゜』

第3章 魔界街→パックサン

 6つあるうちの、1つを制覇した。あと、3つ終わらせれば、元の世界に戻れる。

『き*お"く`そ^う*し*つ゜(ここはなに? メカ水戸さんは?)』

 水戸さんはゆっくりと、立ち上がった。

“メカ水戸は、お主の武器として呼んだものだからな。もう、使用は出来ない。それと、お主がいる場所……それもゲームだ”

(ここもゲーム? なんのゲーム?)と水戸さんは、心で訊ねる。

“ここは、80年代にヒットした、パックサンのステージだ”

(できるかな?)

“それは、ノッポさんだ”

(いや、ボケてないから。ゲームができるかな……て、言いたかったの)

“では、ゲームの説明をしよう”

 誤魔化した。

“パックサンは、画面全体に広がる迷路のようなものフィールドで満月のようなキャラ、パックサンを操り、4匹のモンスターに捕まらないように、通路に散らばった、ドットを全て食いつくすというものだ。その中には、4つのパワーエサがあり、それを食えば、一定時間のみ逆にモンスターを食らって攻撃ができる。ただし、ノーマル状態でモンスターに捕まれば消えてしまう。これを5面クリアすれば、1勝とする”

 水戸さんは、目を下に向ける。

 黄色いゴルフボールほどの大きさの団子が、膝の高さほどの位置に浮いている。

 それがいくつも連なるように、通路に並べてある。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ