テキストサイズ

『ま゜』

第4章 パックサン→???

 食わなければ、クリア出来ない。パックサンを止めてしまったのは、自分のせい。

 パックサンを1ミリも動けない状態で、口だけをパクパク動かしている。

『ぼ^ぅえ゜~(なんか、かわいそうですやん)』

 死んだ体であっても、入らないものは、入らない。

 それは、これ以上、胃腸が悪くなることがないということ。

 生きていた頃の感覚が、まだ残っているから、腹がいっぱいになっても気持ち悪いのだ。

 その感覚を無視しよう。

 無視することによって、水戸さんの体内にある変化が……。

 腐敗した腸が破れ、食べたドットの一部が、腸の外に洩れだした。

『む゛(おっ!)』

 これだったら、まだ入るかもしれない。

 勢いよく食べまくる。

 通路が二手に別れた。

 右側に曲がると、モンスターが見える。

 モンスターが向かう方向には、動けないパックサンがいる。

『ふ'ん"っ!(行かすかぁっ!)』

 とは、言っても、相手はモンスター。下手に触れたらどうなるかわからない。

 水戸さんは、ドットを食らいながら追いかける。

『ま"て^っ(止まれっ!)』

 水戸さんは、胃の中に入ったドットを、モンスター目掛け、機関銃のごとく吐き出した。

 ボコボコと音をたて、モンスターの後頭部(?)に命中する。

 だが……

ストーリーメニュー

TOPTOPへ