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『ま゜』

第7章 ドラゴンウェスト

 水戸さんは、とりあえず、自分とわわわわのタイミングを見計らって、スタートさせようと思った。

(ここで、勇者さんに話しかけたら、間違いなくあの棒で、叩かれまくるに違いない)

 わわわわは、町から出た。北の方に向かおうかと、様子を見ている。

 その後ろから、水戸さんがついていく。

 突然、目の前に、青い物体が現れた。

 敵のモンスターのスライムだ。

(あの、このままドラゴンキングまで進んで、話しかけるのはなしですか?)

“アホか! そこまでいけば、アウトじゃ!! いいか、勇者がレベル2になるまで話しかけて、一緒に旅をするのじゃ。とにかく話しかければいい”

『ま゜』

 わわわわが、攻撃をしかける。
 水戸さんは、それがチャンスとばかりに……、

『す*た^ーと゜(すいません、仲間になります)』

 話しかけた。

 ゲームスタート!

「また出たっ! おのれぇ!! 2匹がかりで卑怯だぞ!!」

『ま"る゜ま゜る*(いや、違う違う)』

 立ちはだかる、言葉の壁。

 スライムは仲間が出来て、嬉しそうだ。

「しょうがない。まとめて倒してやる!!」

 とは言ったものの、わわわわは攻撃をしない。

 どうやら、相手からの攻撃がないと、動けないようだ。

 水戸さんは、後ろを向く。

 スライムはワクワクした表情で、水戸さんを見ている。

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