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『ま゜』

第1章 に゛

 紗知は、スイスイ進めていく。

「パターンを読めば、上手く進めるんだけどさ、パターンを覚えるのが大変なんだぁ」

 紗知は中学3年生で、来年は高校受験の大事な時期なのだが、時々、頭をリラックスさせるためにゲームをしている……が、逆にクリアすることに意識がいって、勉強に身が入らなくなっていた。

 そうしている間に、プレイヤーキャラが、モンスターに接触。

「あああ~、やられちゃったぁ~。ねぇ、水戸さんやってみてよ」

 紗知はゲーム機を、水戸さんに渡そうと振り返った。

 だが、そこに水戸さんの姿は無かった。

「あれ? 水戸さん? どこいったんだろ……」



 その頃、水戸さんは……



 怪しい空気が漂う、洋館の中にいた。


『ま"?』








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