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不器用同士

第124章 新たなトラブル

 「ぐっ…あ…」

バタッ…

「足立!?足立っ!!」
「お前その銃…っっ!!」

宮内はチャカを持っていた…

「樋口さん…逃げてくださ…」
「変人!足立の応急処置!」
「分かってるっ!!」

足立の体温がどんどん低くなっている…
聖が救急車と警察に連絡して…
足立が怪我したのは…
私の…
私の…っっ…

「いやぁぁぁぁぁぁっっ!!」
「響っっ!落ち着け!変人が応急処置してる!足立は助かる!」
「嫌…足立…足立…」
「さぁ響さん、目をいただきますよ」

聖side

何か知らねー男が笑いながら響に近づいてる
響はパニック発作を起こしかけてる…
俺がなんとかするしかない…
俺がっ!!

パンッ!

「っ?あれ…?撃てない…」

俺の得意技で相手の銃を止めて…ここからはアドリブ…やるしかねぇっ!

「ぐっ…あ"っ…」

倒せた…?倒せたのか…?

「変人!ガムテープどこだ!」
「扉近くの一番上の棚!」

ガムテープで男の腕と足を固定してナイフとチャカを取り上げた

「響っ!!」
「足立…足立…はぁ…っ…私のせい…私の…」
「響のせいじゃない!足立が怪我したのはあの男のせいだ!」
「でも…でもっ…っっ…」
「僕は足立さんの応急処置を続ける!聖くんは響ちゃんをよろしく!」
「ああ!」
「足立…足立…っ…」
「響!救急車来たから大丈夫だ!落ち着け!足立の為に落ち着くんだ!」
「…足立の…為…?…でも…」

プルルル…

「小野くん、どうしたの!?」
「響がパニック発作起こしかけてる!とりあえず来てくれ!」
「今行く!」
「足立の為…足立の為…足立の…足立の為…」

やばい…これ以上壊れたら…

「響!落ち着いて!足立さんは救急車で運ばれたから絶対助かる!」

響が足立の血を触った…

「蘭!響の周りの刃物を隠せ!」
「っっ!?」

蘭は急いで隠してくれた…
頼む…
正気に戻ってくれ…

「刃物…無いよ…?聖ぃ…頂戴…?お願い…」
「ダメだ!死のうとするな!」
「わ…かった…」

よかった…
分かってくれた…

「小野くん!まだ安心しちゃだめ!」
「え…?」

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