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不器用同士

第35章 最高・最悪のお化け屋敷

「え…」
「夏休み、遊園地行っただろ?」
「え…うん…」
「あれ、俺が響の事好きなのか考える為に誘ったんだ…響は俺と出かけてくれると思って…」
「え…?どういう…」
「響が遊園地行きたいって言った時真っ先にドリームランドが出てきた…」
「何で…」
「俺…観覧車が恋愛スポットなの知ってたから…」
「は…?え…?」
「帰る時阿部に会ったのは誤算だったけど響と同じ感情で楽しめて…響ともっと一緒にいたいと思った」
「ちょ…え…?」
「だから響が他の男と舞台するって聞いた時、ちょっとイラッとした…だけどその時は響が男嫌いなのに佐藤達が誘った事にイラついてたと思ってた…」

聖がさっきより強く抱きしめてきた

「響の演技…凄いリアルで…阿部に言ってるみたいに思えて…だから響に遊園地の時思った事聞いて俺が本当に響の事好きか確かめた…」
「私は聖に」

聖は私の話を遮るように言った

「本当はっ…次遊ぶ時に言おうと思ったのに響が舞台で他の男とイチャイチャして意味わかんねー告白して…好きって言うの俺だけにしろよ…」

そう言って聖は

チュッ…

「!?!?///」

私にキスをした

「ずっと俺の物になる気、ある?」

私は泣くしかなかった

「っ…バカ!!遅い!!…っ…何なのよ!!…最近っ…異常に優しいのはそーゆー事!?…だったら…早く言ってよ!!…ずっと片思い辛かったんだからっ!!…っ…てか恋愛スポットなの知ってたならっ…観覧車で告れよ!!…っ…何で…お化け屋敷…」
「もう泣かせるつもりじゃなかったのにな」
「バカ!!不器用!無自覚!鈍感!」
「それは響もだろw」
「うっさい!!」

パチパチパチパチ…

急に拍手が聞こえた…
聞こえた方を見たら…

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