先生
第8章 変化
自己紹介した後はお互い鞄を持って帰った
もっと話しかければよかったかな…なんて思いながら帰宅した
その日は夜遅くにお気に入りのドラマがあり夜更かしをしてしまった
朝、目が覚めると体がだるい
「今日休みた〜い」
「ダメ。あんだけ寝なさいって言ったのに寝なかったのあんたでしょ。今日は何がなんでも行きなさい。」
そう、これは毎週同じくだり
あのドラマがあると夜更かしして次の日は休みたくなる
もっと早く寝ればよかったと思うのがもはやルーティーン化している
重い体を起こし身支度をして学校へ向かう
あくびをしながら教室に入ると既に隣の席に早瀬くんは来ていた
昨日と変わらない爽やかさ
「お、愛香。おはよ」
「ッ!?!お、おはよ。」
名前!?いきなり!?!?
どんだけスキンシップ取るの…
「名前…」
「あ〜、隣だし仲良くなりたいし下の名前で呼ぼうかなぁと思って。ダメ?」
「ダメじゃないけど…」
「ん?笑 」
「少し慣れるまで緊張する。笑 」
「んなのすぐだよ。笑 俺の事も翔って下の名前で呼んで」
「えっ?いや、いいよ!私は。普通に早瀬くんで。」
「くん付けなんて距離感じんじゃん。俺がやなんだけど」
「転校1日目で緊張しないの?」
「しない。それより仲良くなりたい皆と。」
「じゃあせめて 早瀬 で。」
「おう」
呼び名を決めたところで私の鞄からの片付けは終わった